静岡市駿河区馬渕四丁目の丸子池田線沿いに、南仏プロヴァンス風の建物が完成し、オープンから1カ月が経った。建物の名は『ル ジャルダン』。エステ・美容室・イベントホールの3店が入っている。椛蜻建築事務所(静岡市駿河区馬渕4−1−7、大瀧博敏社長)と潟宴Cフインテリアが、フランスからの建築資材調達、設計・施工、テナント募集まで総合プロデュースした。 大瀧博敏氏は”花と緑のまちづくり“を一つのテーマとして建築に携わっている。完成した建物について「敷地内にある2本の木を活かしたものを造りたい。この地に長くからいる木と対話しながら建物がこれから存続できて、周りから愛されていけば」と話す。
また南仏プロヴァンス風の建物づくりでは、瓦、サッシ、金物、塗り壁の材料、石などの資材をすべてフランスから仕入れた「本物」でデザインした。デザインもプロヴァンスを実際に訪れ、見て、研究を重ねて忠実に実現した。例えば手摺は棒の状態で買ってきてデザインして加工した。瓦も瓦だけを買い、並べ方から軒先までデザインした。このため「ずいぶん冒険をしている。庇の線を出したいので樋を付けていない。また鉄骨造ですべて塗り壁とし、加えて石まで張っている。ずいぶん研究を重ねて実現しました」(大瀧氏)。
オーナーの鈴木宏明さんは「”フランス。ゆとりのある建物。緑と花と石があうもの“にこだわった」と話す。出来上がった建物について「十分に満足したものであるが、年月を経てさらに味が増せば」とも。
また、店舗の経営者は「(使う側として)スタッフがここで働くことに喜びを感じています。スタッフが生き生きしてやれることは、最終的にお客様に伝わっていきます」。気に入っているところは「階段と木ですね。確かに階段の踊り場に立つと、木があって気持ちが良い。2階に上がりたいという気持ちにさせてくれる階段ですね」。設計した大瀧氏は、階段について「上りたくなる階段を造りたい」と考えた。「階段を覆うように木がある。木が生きて借景になり階段の魅力が増し、階段があるから木が活きる。互いが風景を造っている」と話す。
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