近年、住宅メーカーや建売住宅等で木造住宅に屋上を設置するケースが増えています。弊社では約20年前から、木造住宅で屋上を積極利用しています。
とかく木造住宅で屋上を付けると雨漏りを心配する方が多いのですが、住宅用で信頼性の高いFRP防水の普及が進み、弊社の物件でも雨漏りのケースは一軒もありません。
シート防水等と比べると取扱いやすく細かい部分でも対応できます。万が一地震等の揺れでひびが入った場合でもその部分のみ補修すればよく、耐久性も高く、比較的安価なのでよく使用しています。
単純に屋根(ガルバリウムの縦ハゼ)にするか屋上にするかで値段を比較すると、屋上にする場合金属屋根の約1.2倍程度で施工できます。
更に屋上を施工する場合おすすめすることは、FRP防水の上にデッキを敷くことです。防水層に直射日光が当たらないのでより長持ちし、特に防水層がずっと日陰になっているので、夏場の室内の気温が5度以上低くなります。(弊社計測データより)
ここまでは屋上を設置する場合のコスト、仕様、雨漏り等の安全性をお話ししましたが、それに加えて屋上に立った時、360度の視界が開けた気持ちよさは何物にも変えられません。少しの贅沢で得るものは大きく、弊社の設計したあるお宅では屋上から見物できる花火大会を毎年家族で楽しんでいるそうです。
@ 木造2階建の住宅の屋上。
床をデッキで敷きつめてあるので、子供達は素足で飛び廻っているそうです。
A 木造2階建の住宅を増築+リノベーションした物件。
増築した部分(1階部分)の上を屋上にして、既存の2階部分から屋上に直接出られ るように しました。隣家の2階窓からの見えない工夫として、手摺の高さを170cmにしました。
B 木造2階建の住宅の屋上。写真左側の扉はロフトへつながる。
トップライトに照明を仕込むことで、夜は屋上の行燈になる。
C 鉄筋コンクリート造2階建の住宅の屋上。
畑と芝の屋上。断熱効果もかなり高い。
D 鉄骨造3階建の住宅の屋上。
写真手前の土は家庭菜園。360度の見晴らしは感動的。