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【013】
棟上式の大切さ

 家を建てる途中に『棟上式』を行う。ところにより、上棟祭、あげむね式などと言葉は違うが、それぞれ建築に関係するものが一堂に会し、顔と心をひとつにする点でかわりはない。
 こうした儀式は、大切なものである。儀式とは『けじめ』であり、心を引き締めるものだからだ。施主と建築に携わるものが、顔を会わせ、明るい雰囲気のなかで、お互いに『心と祈り、願い』をひとつにすることは、極めて大事なものとされてきた。
 家は材料と技術だけで建つのではなく、気持ちをひとつにし、『いい家に住みたい』という施主の願いと、『幸せになっていただきたい』という建築関係者の願いが、これでひとつになるからである。

◇家は建てるもの。買うものではない

 家を建てるとは、そういうことであり、こうしたものを無視すれば、家は単なる『買うもの』になってしまうのである。
 住宅展示場で、カタログを見て発注する・・・すなわち『買う』家に住む人に離婚が多いのは、このためであろう。
 施主に建築関係者の顔が見えないということは、単にデパートで服を買う感覚と同じだと言えよう。
 『住んでいる人に幸せになっていただきたい』という、建築関係者の大切な『祈り』が伝わらないのである。そればかりか、そういうことに無頓着な人は、人間関係にも手を抜く人で、こういう人に人生の『勝ち組』はいない。

◇大切な祈り・願い

 人の心や祈り・願いを大事にすれば、人は幸せになれるのである。家は、すべての人の『祈り・願い』をまとめたものなのである。
 そこから『棟上式』が始まったわけで、それで『棟札』を天井裏に掲げて、祈り・願いの永続を願ったのである。
 ここに紹介したのは、三島市郷土資料館に展示してある『棟札』である。ややかたちは変化しているが、玄武(北・黒)、朱雀(南・赤・ここでは鶴になっている)、青竜(東・青)、白虎(西・白虎だが、ここでは普通の虎になっている)、土(中央・黄色で特別な動物を置かない、ここでは鳳凰になっている)、それに風水を占うためにかつて使用した魯班尺という物差しも添えられている。
 今では珍しい物で、興味あるかたの見学を勧めたい。三島駅前の『楽寿園』という公園の中にある。


江戸時代の棟札(復元図 三島市郷土資料館所蔵)

◇明るく考えよう

 さらに、住む人々の幸せを祈る言葉も札にして貼られている。これこそ『祈り・願い』を求める『風水の原則』そのものであって、人間が幸せにならなければ、風水ではないのだ。
 一部の『ニセ風水屋』『インチキおがみ屋』『あやしげな占い屋』が、『不安を与える家相診断』をすることがあるが、『幸せになる』という風水の原則からいうと、あきらかに『いんちき』と言える。
 『明るく、楽しく、幸せ』であってほしいという関係者の祈り・願いを確認する『棟上式』は、こういうわけで是非やりたいものである。まあ、そういうことを素直にやるような人は他人に好かれ、ハッピーな人生を送るものなのである。
 何度も言うが、風水は『幸せになるための経験則』なのであって、昔からの儀式・しきたりは大切にしたいものである。

つづく
プロフィール

静岡県立大学名誉教授
教授 略歴

昭和15年広島県尾道市生まれ、
早稲田大学政治経済学部および香港中文大学新亜研究所修了。
香港、台湾、日本の大学講師・客員教授を経て、
東京プレスセンター編集長となり文筆業に従事。
現在、
静岡県立大学国際関係学部および同大学院教授。現在名誉教授。
『客家・中国の中の異邦人』(講談社)で、日本文芸大賞受賞。

住居:〒420-0881 静岡県静岡市北安東1-30-12。

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